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京都の里山郡、京北地域の歴史

京北地域は右京区の北西部に位置し、市内中心部から車で40分ほどの距離にある。都会に近く通勤圏内でありながら大自然に囲まれた環境がそこにはある。全体面積の約90%の豊かな森に囲まれて暮らしながらも、仕事やちょっとした買い物で気軽に都市部へ足が運べる点が移住を夢見る人たちにとって魅力的である。

京北は 周山・弓削・山国・黒田・宇津・細野 の6地区で構成されている。市町村の合併や編入を経て、現在の「京北」という括りが定着した。

古くから、その豊かな森林資源のおかげで都との関わりが深く、山国隊軍楽や矢代田楽といった府指定無形民俗文化財があり、伝統芸能や行事も受け継がれており、豊かな精神が育まれてきた。

全国的にも有名な杉や檜を主とした木材関連産業と米や京野菜などを中心とした近郊農業により経済基盤を築いてきた。平安京造営の頃より膨大な量の木材を桂川に流して供給し、いまもなお京都のまちづくりに貢献している。

しかしながら、近年の需要の変化・従事者の減少、高齢化などにより基幹産業の低迷が続いている。2010年の人口は5,633人で50年前と比べると約45%も減少している。

特に高度経済成長期には京北をはじめとする農山村から都市部に向けて大きな人口移動が起き、若者を中心とした人口の流出が加速することとなった。

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